Code Engineとは
IBM Cloudさんは「フルマネージド型のコンテナ・ランタイムでコンテナ、アプリケーション・コード、バッチ・ジョブを実行します。」と説明しています。
もっと詳しく説明すると、Docker HUBなどのレジストリサービスからイメージを持ってきてコンテナを生成し、httpリクエストを受けたり、バッチジョブを実行したりということができます。
サーバレスのコンテナ実行環境が簡単に作れるサービスですね。

料金
以下のような料金設定になっています。(2022/2/11現在)
料金 | CPU | メモリ | 着信要求 |
---|---|---|---|
無料範囲 | 10万vCPU秒/月 | 1か月あたり200,000 GB秒 | 1か月あたり100,000件のHTTP要求 |
無料範囲を超えた場合 | vCPU秒あたり 約0.0037 円 | 1GB秒あたり0.00038 円 | HTTP要求100万あたり57.93 円 |
個人で使用する分には無料範囲を超えることはまず無いと思います。
もちろん稼働状況にもよりますので、あくまでご参考程度にお願いいたします。
バッチジョブのログ確認
今回は実行したバッチジョブのログを確認したいと思います。
以下、前提条件となります。
- ジョブの実行まで済んでいる
- IBM Cloud CLI インストール済み
IBM Cloud CLI インストールからログインまでの解説記事をあげています。
お済でない方はぜひご覧ください!
実行確認
バッチジョブが正常終了するとジョブ実行エリアに結果が生成されます。

ジョブの大まかな結果はコンソールでも確認できますが、プログラムで出力した内容までは見ることができません。

細かい内容は現状、LogDNAかIBM Cloud CLIで確認するほかありません。
LogDNAは有料サービスなので今回はCLIで確認します。
Code Engineのプラグインをインストールします。
ibmcloud plugin install code-engine
プラグイン導入後はインストールされたか確認しましょう。
ibmcloud plugin list
プラグイン名 バージョン Status サポートされるプライベート・エンドポイント
code-engine[ce] 1.12.0 更新が使用可能です false
IBM Cloudにログインします。
ibmcloud login
ログを確認するためにプロジェクト名とリソースグループが必要なのでここで確認します。
ibmcloud ce project list
プロジェクトを取得中...
OK
名前 ID 状況 Enabled 選択済み タグ 領域 リソース・グループ 経過時間
test xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx active true true jp-tok Default 3d19h
コンソールでも確認できます。

リソースグループを設定します。
ibmcloud target -g [リソースグループ]
プロジェクトを設定します。
ibmcloud ce project select -n [プロジェクト名]
ジョブの実行結果一覧を出力します。
コンソールからも確認できますが、今回はCLIで出力します。
ibmcloud ce jobrun list
ジョブログを取得します。
今回は「Hello CodeEngine!!」と出力する自作イメージを使ったので、想定通りの出力がされていることを確認できました。
ibmcloud ce jobrun logs --jobrun [ジョブの実行名]
ジョブ実行 'pythontest-job-xx-jobrun-xxxxx' のすべてのインスタンスのログを取得中...
ジョブ実行 'pythontest-job-xx-jobrun-xxxxx' を取得中...
ジョブ実行 'pythontest-job-xx-jobrun-xxxxx' のインスタンスを取得中...
OK
pythontest-job-xx-jobrun-xxxxx-0-0/pythontest-job-xx:
Hello CodeEngine!!