Workmailとは
WorkmailはAWSが提供している、メールアドレスの生成から管理までを効率的に行えるサービスです。
https://aws.amazon.com/jp/workmail/
企業向けに提供されていますが、比較的安価に利用できますので個人利用でもおすすめです。
今回はWorkmailで独自ドメインのメールアドレスを作り、スマホのGmailアプリでつかえるようにして行きます。
費用
1ユーザーあたり4.0USDとなります。(2021/11/20現在)
レート次第ですが大体450円前後で運用できます。
https://aws.amazon.com/jp/workmail/pricing/
費用を抑えたいのであれば、お名前メールあたりが良いと思います。
UIがあまり好みでないのと、しつこいメールに耐えられなかったので少し高いですがWorkMailを使っています。
ドメインの準備
Workmailを利用するにあたり、AWSのアカウントと独自のドメインを作成している必要があります。
今回はAWS Route53で作成したドメインで進めていきます。
ドメインおよびホストゾーンの作成については割愛させていただきます。
Workmailの作成
大まかな流れは以下になります。
- Organizationの作成
- ユーザーの追加 (メールアドレスの作成)
- WorkMail web アプリケーション版での疎通確認
- スマホ版Gmailアプリで使えるように
Organizationの作成
早速はじめていきます。
まずAWSにログインしコンソール(上にある検索窓)からWorkmailを検索します。

Enterキーを押すとWorkMailの管理画面が出てきます。
補足ですが、2021/11/20現在 使えるリージョンは【米国東部/米国西部/欧州】の3つになります。
管理画面はがっつり英語ですが、そこまで難しいことは書かれていないのでGoogle翻訳を活用して乗り越えましょう。
オレンジ色のCreate organizationをクリックします。

対応リージョン外のコンソールにサインインしていると、以下のようメッセージが出ます。大人しく対応しているリージョンを選びます。

上手くいくとこんな画面に飛びます。
今回は既存のRoute53ドメインを使うので、Existing ~ を選びます。
次にRoute 53 hosted zone から 作成したいドメインのホストゾーンを選択します。
最後にAliasにOrganization名を入力しCreateします。
Aliasは自分が識別できればどんな名前でも大丈夫です。

無事Organizationが作成できました。
ユーザーの追加 (メールアドレスの作成)
作成したOrganizationをクリックします。
次に左のタブからUsersを選択します。
企業で使う場合は部署ごとにGroupを作成して、その配下にUserを追加という流れになると思います。
今回は個人利用かつ1つメールアドレスがあれば十分なのでUserのみ作成します。

Create userをクリックします。

必要事項を入力していきます。
User nameはWorkMailにログインする際に必要になるIDのようなものです。
Display nameは管理画面に表示される名前になります。
入力が終わったらNext Stepをクリック。

ここでは使いたいメールアドレスを入力します。
私はcontact@xxxx.comを作りたかったので、Email address欄にcontactを入力しました。
あとはパスワードを入力してAdd Userします!

無事追加できました。StatusがEnabledになっていたらOKです。

WorkMail web アプリケーション版での疎通確認
Organizationのページに移動します。
画面右下の赤枠URLからWebアプリ版のメーラー?にアクセスできます。

URLを踏むとログイン画面に入れます。
ユーザー名とパスワードを作成した内容で入力します。ユーザー名はメールアドレスではないので注意してください。
上手くいくとWeb版WorkMailにアクセスできます。
疎通確認のために、メールの送受信ができるか試してみましょう!
問題が無ければスマホのGmailアプリで使えるようにしていきます。
スマホ版Gmailアプリで使えるように
Android端末で作業を進めていきます。(OSはAndroid11です。)
iPhoneでも設定項目等は大きく変わりませんので、ご参考になれば幸いです。
それでは早速設定に入ります。
まずGmailをアプリを起動し、左上の【三】をタップします。
サイドメニューが出てくるので、下のほうにある設定をタップ。


アカウントを追加するをタップ。
先ほど作成したメールアドレスを入力して次へ。
個人用 (IMAP)を選択
POPとIMAPの違いについては、こちらの説明がとても分かりやすいです。
https://fctv.mitene.jp/mail/which.html
メールを作成するときに設定したパスワードを入力し次へ
受信サーバーの設定を行います。
ユーザー名とパスワードはデフォルトで入っていると思いますが、入っていない場合は先ほどまでと同じ内容を入力します。
サーバーはWorkMailを作ったリージョンによって異なります。
今回は米国東部で作成したので【imap.mail.us-east-1.awsapps.com】を入力します。
詳細はこちらをご確認ください。
次に送信サーバーを設定します。
送信サーバーは【smtp.mail.us-east-1.awsapps.com】を入力します。
こちらもリージョンごとに異なりますので、詳細はこちらをご確認ください。
あとはオプションを聞かれるので、お好みで設定して終了です!
念のため疎通確認をしておくと安心ですね。
もし途中でポート番号や接続方式の入力を求められたら、こちらをご参照ください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/workmail/latest/userguide/using_IMAP.html
お付き合いいただき ありがとうございました!