Part1 まで
- 1EC2インスタンスを起動
- 2Elastic IPの関連付け
Part2 からは
- 8nginx と PHP のインストール
- 9PHP関連のパッケージをインストール
- 10MySQL 8.0 のインストール
- 11MySQLの初期設定&セキュリティ強化
- 12データベースの作成
- 13php-fpm Configファイルの編集
- 14Webサイトが公開できるかテスト
- 15ソフトウェアの自動起動
- 16WordPress のインストール
- 17WordPressの設定
- 18WordPress 構築確認
- 19実運用に向けて
Part2はWindows向けの解説記事となりますが、Macの場合も手順はほとんど変わりません。
Macの方には、こちらの記事がとても分かりやすいのでおすすめです。

SSH接続とは
SSHはSecure Shell の略で安全にサーバー接続する手法となります。

サーバーとの通信を悪意のある第三者に覗かれた際に、平文(暗号化されていない情報)でやり取りをしていると重要な情報が筒抜けになってしまいます。なのでSSH接続等で通信経路を暗号化し万が一に備えることが大切です。
EC2でのSSH接続はとても簡単
一般的にSSH接続の方法は以下の2種類あります。
- パスワード認証
- 公開鍵認証
パスワード認証はサーバーに接続する際に予め設定しておいたパスワードを入力して接続する方式です。
公開鍵認証はペアとなるカギをユーザーとサーバーに持たせ、認証及び暗号化を行う接続方式です。
公開鍵認証のほうが安全性が高いため広く使われています。ただ設定が少し難しいのが難点です。
本来であれば鍵の発行をから設定までを手動で行いますが、EC2の場合は設定済みの鍵をインスタンス作成時に発行してくれるので、難しい設定をする必要がありません。
Open SSHが入っているか確認
Winキーを押して検索窓に『cmd』と打ち込みコマンドプロンプトを起動します。

以下のコマンドを打ち込みます。
ssh
SSH接続をするためのソフトが入っている場合は、以下のような結果が返ってきます。
C:\Users\name>ssh
usage: ssh [-42jefejfks74238tVvXxYy] [-B bind_interface]
[-b bind_address] [-c cipher_spec] [-D [bind_address:]port]
[-E log_file] [-e escape_char] [-F configfile] [-I pkcs11]
[-i identity_file] [-J [user@]host[:port]] [-L address]
[-l login_name] [-m mac_spec] [-O ctl_cmd] [-o option] [-p port]
[-Q query_option] [-R address] [-S ctl_path] [-W host:port]
[-w local_tun[:remote_tun]] destination [command]
2018年4月以降のバージョンのWindows10であれば標準でインストールされていますが、それ以前のバージョンやWindows8より前のOSをお使いの場合は入っていない場合があります。その場合はOpenSSHをインストールするかTera Term等のSSH接続用のソフトをインストールする必要があります。
今回は以降の説明の関係よりOpenSSHの導入を推奨いたします。
Configファイルについて
OpenSSHで接続する際にあらかじめConfigファイル(接続先の情報を記載したもの)を作成しておくと、短いコマンドでサクッと接続できるようになります。
作成
エクスプローラーを起動し
Cドライブ > ユーザー > ユーザー名
まで移動し、【.ssh】フォルダを作成します。(元々ある場合は作成不要)

.sshフォルダにPart1で作成した秘密鍵を格納します。

フォルダ内で右クリックし 新規作成→テキストドキュメント を選択。

ファイル名は【config】にします。.txtがデフォルトで入っているので消します

警告が出ますので【はい(Y)】を選択します。

作成したconfigファイルを右クリックでプログラムから開くを選択します。

メモ帳を選択。

以下を作成したインスタンス情報に合わせて入力し保存します。
Host wp-ssh
#接続先名 コマンドで打ち込むので短めがおすすめ
HostName 255.255.255.255
#接続先EC2インスタンスのグローバルIPアドレス ※変更要
Port 22
User ec2-user
IdentityFile ~/.ssh/wordpress-test-key.pem
#秘密鍵の格納場所 ※変更要
IdentitiesOnly yes
#認証に秘密鍵のみを使用する
ServerAliveInterval 120
#セッション継続 Aliveメッセージの送信間隔 120s
ServerAliveCountMax 10
#セッション継続 Aliveメッセージの送信回数 10回
EC2インスタンスにSSH接続する
コマンドプロンプトを起動します。
起動後、以下のコマンドを打ち込みます。
※ wp-ssh の部分はconfigファイルの接続先名
ssh wp-ssh
初回ログインの確認が出たらY(yes)を返します。
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
無事接続できました。
Last login: Sat Jan xx xx:xx:xx xxxx from xxxxxxxxxxxxxx.v4.enabler.ne.jp
__| __|_ )
_| ( / Amazon Linux 2 AMI
___|\___|___|
https://aws.amazon.com/amazon-linux-2/
20 package(s) needed for security, out of xx available
Run "sudo yum update" to apply all updates.
[ec2-user@ip-xx-xx-xx-xx ~]$
もし上手くいかない場合は以下を疑ってください。
- .sshフォルダの場所
- EC2のIPアドレス間違い
- 秘密鍵の格納忘れ
- 秘密鍵の格納先記入間違い
Part3では
Part3ではEC2インスタンスに必要なソフトウェアをインストールしWordpressサイトを表示できるようにしていきます。