この記事はAWS で EC2インスタンスを起動しWordpressの構築までを行います。
初心者の方でも分かりやすいように説明していますので、未経験の方も是非チャレンジしてみてください!
前提
- AWSアカウントを所持していること
アカウント作成は公式のドキュメントがとても分かりやすいのでおすすめです。
https://aws.amazon.com/jp/register-flow/
構成
仮想マシン | データベース | Webサーバー |
EC2 | MySQL 8.0 | nginx |
WordPress立ち上げまでの流れ
Part1~Part3の三部構成です。
- 1
- 2
- 3SSH接続とは
- 4EC2へのSSH接続はとても簡単
- 5Open SSHが入っているか確認
- 6Configファイルについて
- 7EC2インスタンスにSSH接続する
- 8nginx と PHP のインストール
- 9PHP関連のパッケージをインストール
- 10MySQL 8.0 のインストール
- 11MySQLの初期設定&セキュリティ強化
- 12データベースの作成
- 13php-fpm Configファイルの編集
- 14Webサイトが公開できるかテスト
- 15ソフトウェアの自動起動
- 16WordPress のインストール
- 17WordPressの設定
- 18WordPress 構築確認
- 19実運用に向けて
EC2インスタンスを起動する
AWS コンソールにアクセス
下のURLからコンソールにアクセスします。

上部の検索窓にEC2と入力し、EC2の管理画面にアクセスします。

インスタンス(仮想マシン)の作成
EC2の管理画面にアクセスしたら右上のインスタンスを起動をクリックします。

今回は無償利用枠対象のAmazon Linux 2 Kernel5.10を選択します。

インスタンスタイプは無償利用枠のt2.microを選択し確認と作成をクリック。
余談ですがPV数に関係なく安定して運用したいのであればt2.smallがおすすめです。
インスタンスタイプは後からでも変更できるので、しばらく様子を見て検討でも大丈夫です。

次にセキュリティグループを編集します。
セキュリティグループとはAWSの仮想マシンなどのサービスに対し、アクセス制限などをかけられるものです。ファイアウォールに近いものと解釈してください。
デフォルトの セキュリティグループの設定だとSSH接続がどのIPアドレスからでも可能になっています。このままではセキュアな状態ではありませんので、操作するかたのIPアドレスのみを許可する設定に変更します。
セキュリティグループの編集をクリック。

ポート22に対してソースが「0.0.0.0/0」と入っています。
この記法はCIDRと呼ばれており、IPアドレスに対してどの範囲でまでアクセスできるかを分かりやすくする書いているものです。 しっかりと覚える必要はありませんがSSH接続に対して「0.0.0.0/0」は誰でもアクセスできる非常に危険な状態であると覚えておいてください。

この「0.0.0.0/0」の部分を「あなたのIPアドレス/32」という値に変更します。
下のURLからIPアドレスを確認できます。
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi
このように変更することでSSH接続で使用する22番ポートにはあなたのIPアドレスでのみ接続可能となります。
変更が終わったら右下の確認と作成をクリック。

次にタグを設定します。必須ではありませんがインスタンスの識別がしやすくなるので、設定することをおすすめします。
タグの編集をクリック。

タグの追加をクリック。

今回は以下のタグを追加します。キーや値は必要に応じて変えてください。
キー | 値 |
Name | wordpress-test-ec2 |
追加したら確認と作成をクリック。

右下の起動をクリック。

最後にキーペアを作成します。SSH接続する際に必要になるので、無くさないように管理しましょう。
キーペアのダウンロードし、インスタンスの作成をクリックします。

インスタンスの表示をクリックして数分経つとインスタンスが作成されます。


Elastic IPを作成しEC2インスタンスに紐付ける
作成したEC2 インスタンスに Elastic IPを紐付けます。
紐付けは必須ではありませんが、インスタンスの再起動や停止の際にパブリックIP(グローバルIP)が変わるのを防ぐことができます。
Elastic IPを作成
EC2管理画面の左サイドバーからElastic IPを選択し、右上のElastic IPアドレスを割り当てるをクリック。

すぐにElastic IPアドレスが作成されます。
まだ先ほど作成したEC2インスタンスに紐づいていないので、これから紐づけを行います。

Elastic IPを紐づける
作成したElastic IPが選択されている状態でアクション▲ タブからElastip IP アドレスの関連付け を選択。

リソースタイプはインスタンスを、インスタンスは先ほど作成したものを選択。

インスタンスのプライベートIPアドレスを選択し、関連付けるをクリック。

これでElastic IPの関連付けが完了しました。
Part2へ
Part1ではEC2の作成からElastic IPの関連付けまでを行いました。
Part2ではコマンドプロンプトからEC2インスタンスに接続までを行います。