Google AdSenseの審査が無事通ったので、ads.txtを配置した時の備忘録になります。
ads.txtの配置は必須になるのでサクッと進めていきます。
前提
- Google AdSenseの審査が通っていること
構築環境について
- AWS EC2で構築
- Webサーバーソフトはnginxを使用
※apacheの場合はドキュメントルートの部分を読み替えてください
ads.txtの送信方法について
- Windows コマンドプロンプトからscpコマンドで送信
- WindowsにOpenSSHクライアントがインストールされていること
※2018年秋以降にアップデートしていればデフォルトでインストールされています - Configファイルに接続情報を記載済みで、” ssh 接続先 “でEC2に接続できること
EC2にSSH接続する方法については以下の記事がお役に立つと思います。
ads.txtをダウンロード
Google AdSense にログインします。
ads.txtの配置が済んでいない場合は、警告メッセージが出ていますので今すぐ修正をクリックします。

ダウンロードをクリック。

EC2にssh接続しドキュメントルートの確認
EC2インスタンスにssh接続しnginxのドキュメントルート ” /usr/share/nginx/html ” が存在するか確認します。
コマンドプロンプト(Powershell、Terminal等でも可能です)で、EC2にSSH接続します。
ssh 接続先名
接続後、” /usr/share/nginx “まで移動します。
cd /usr/share/nginx
htmlディレクトリの権限を確認します。
ls -l
実行結果
drwxr-xr-x 6 nginx nginx 4096 Feb 19 15:21 html
権限が初期設定通りであれば、root以外での書き込みは不可となっています。
今の状態だとscpコマンドでドキュメントルートへのファイル転送は権限不足でエラーとなります。
このような場合は以下の方法で書き込みを行います。
- root以外の書き込み権限可能なディレクトリにscpで転送し、その後ssh接続しmvコマンドで移動
- ” /usr/share/nginx/html ” の権限を一時的に緩和し、root以外でも書き込みできるようにする
今回は前者の ” root以外の書き込み権限可能なディレクトリにscpで転送し、その後ssh接続しmvコマンドで移動 ”で進めていきます。
権限緩和の場合は権限戻し忘れや権限緩和中のセキュリティリスクがあるため見送りました。
scpコマンドで /var/tmp にads.txtを送信
root以外の書き込み権限があるディレクトリにads.txtを送信します。
今回は ” /var/tmp ” を使用しますが、別のディレクトリでも問題ございません。
SSH接続している場合は exit で抜けてください。
コマンドプロンプトからscpでads.txtを送信します。
” C:\Users\ユーザー名\Downloads\ads.txt ” の部分はads.txtを保存しているパスを入力してください。
scp C:\Users\ユーザー名\Downloads\ads.txt 接続先名:/var/tmp/ads.txt
実行結果
ads.txt 100% 58 28.2KB/s 00:00
ドキュメントルートへの移動
EC2インスタンスにssh接続します。
ssh 接続先名
mvコマンドでads.txtをドキュメントルートに移動します。
sudo mv /var/tmp/ads.txt /usr/share/nginx/html
配置されているか確認します。
ドキュメントルートに移動。
cd /usr/share/nginx/html
ls -xコマンドでアルファベット順に表示。
ls -x
実行結果
404.html 50x.html ads.txt
以下省略
無事にads.txtが配置されているのを確認できました。
最後に
権限関係で少し面倒でしたが、ads.txtを配置することができました。
数日後には Google AdSense での警告も消えるているはずです。